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緩和照射/MDRT と 免疫チェックポイント阻害薬/分子標的薬の併用間隔

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 目次 1.  背景 2.  過去の報告 3.  紹介論文 4.  所感 背景 分子標的薬 (TT) や免疫チェックポイント阻害薬 (ICI) の登場により長期生存が望める患者が増えてきたことはよく知られている。 しかし、放射線治療とそれら薬剤の併用 (同時も異時も)については安全性についての情報が限られている。 よく知られているものに ECOG consensus guidelines があり、 PubMed https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27131079/ Avoiding Severe Toxicity From Combined BRAF Inhibitor and Radiation Treatment: Consensus Guidelines from the Eastern Cooperative Oncology Group (ECOG) - PubMed その中でBRAF inhibitor、MEK inhibitorと放射線治療の併用間隔について以下のように述べている。 1. 分割照射の場合薬剤投与との間隔は前後3日以上あける 2. SRSの場合薬剤投与との間隔は1日以上あける この論文に関して erratum がでているのでそれも貼付しておく。 混沌とした日常臨床から 後方視的にもまとめづらい"併用間隔"については こうしたguidelinesがあれば有用なものの、2016年のこの論文以来 他薬剤で目ぼしいものはでていない。 と思う 過去の報告 2018年のVermaらによるReviewや2019年のBangらによるものはICIとの併用でかなり有名なpaperだが、 特に時間間隔について言及しているわけではない。 PubMed https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30180743/ Immunotherapy and radiotherapy for metastatic cancers - PubMed PubMed https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/?term=Toxicity+of+radiation+and+immuno