脳幹転移 定位放射線治療
目次 1. 背景 2. 過去の報告 3. 紹介論文 4. 所感 背景 脳幹以外 ( ・・・・ ) の 脳転移への定位放射線治療では 高い局所制御割合(81%)が見込め、 全脳照射の様な神経認知障害を起こすことは少なく 幅広く用いられている。 一方で脳幹転移はそもそもの所在そのものから 切除対象には適さないものの、 脳転移の定位放射線治療に関する 大半の前向き試験では脳幹転移は 除外されてきたのが実情 だ。 しかし こうした背景があっても 日常臨床でのニーズがあり散発的に 脳幹転移定位放射線治療の報告がなされてきた。 過去の報告 比較的大きな報告の例としては Virginia大学のものがある。 PubMed https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26341374/ Brainstem metastases treated with stereotactic radiosurgery: safety, efficacy, and dose response - PubMed 日本🇯🇵からの報告としては この単施設がある。 PubMed https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23205785/ Gamma Knife surgery for patients with brainstem metastases - PubMed 紹介論文 PubMed https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33983393/ Efficacy and Safety of Stereotactic Radiosurgery for Brainstem Metastases: A Systematic Review and Meta-analysis - PubMed 全部で32の後向き研究 ("前向き"はゼロ)を対象に 脳幹転移定位放射線治療による 局所制御や生存割合、中枢神経死、有害事象 などを評価している。 患者・腫瘍データ median 年齢 = 58 median KPS = 80 median f/u = ...